【高校受験】夏から受験勉強をはじめる人のポイントはここだ
- OWNSTUDY 個別指導
- 2024年7月20日
- 読了時間: 6分
こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。
今回は、夏から受験勉強をはじめる中3生の勉強のポイントの大枠を科目別に解説していきます。
これらが自分でできそうなら独学、無理そうなら通塾を考える判断軸になれば幸いです。
※あくまで、これまで中学生を生徒300人以上を個別指導してきた塾講師視点であることをご容赦ください。
◇夏休み中の勉強時間
大学受験を見据えるならば1日6時間以上は必ず勉強したいところです。
大学受験を見据えなくても必要量を勉強できている場合はこれくらいの勉強時間になるはずなので、勉強時間がこれに達しない場合は、要領が良いタイプの人以外は、勉強量不足のマーカーになります。
夏休みは受験用問題集を中心に勉強すると思うのですが。受験用の問題集は使って正しく勉強すると、1単元あたり2時間〜3時間はかかるはずです。
もし記憶がしっかり残っている単元なのであれば、1時間〜1時間半ほどで終わるかもしれませんが、そうでないのに早く終わる場合は、解き直しをしていないか復習を雑に行っている可能性が大ですので、勉強のやり方が危険信号であるマーカーになります。
それを毎日2〜3単元ずつ進めていき、1年生範囲と3年生の既習範囲を総ざらいするのが夏休み中のわかりやすい目標です。
当塾で使用している受験用教材は、網羅性の高いもので、1年生範囲だけで1科目15〜20単元ほどありますので、毎日2〜3単元ずつペースで勉強を進めていくことが目標になります。
もし、網羅性に不安のある受験まとめ系問題集を使用する場合は、複数冊のテキストで抜けている情報の穴を補うように勉強をすることをおすすめします。
中期的な目標としては、入試問題対策を入念に行いたい関係上、年内には全科目の全範囲を勉強し終えたいので、それに遅れないように勉強を進めていきたいです。
それでは、科目別に移ります。
◇国語
国語は、漢字の比重をやや多めに、読解問題を毎日or2日に1題ペースで進めていくことをおすすめします。
国語はなんとなくで解くのではなく、解き方を意識しながら解くのが大切です。
解き方がわからない場合は、市販で国語の解き方を解説している参考書を読んでみるのもありです。
ちなみに当塾では、塾長の佐々木が解き方を指導します。
また、漢字重視なのは、漢字は夏をすぎると優先度が落ちてしまうからです。
受験が近づくにつれて、漢字以外の勉強をした方が効率的じゃんとなってきますが、漢字は一応岩手県では8点分出ますので、夏に勉強しておけると大きなアドバンテージになります。
また、岩手県は作文が12点分ありますので、こちらの練習もしたいところです。
もし、他の教科がピンチならば、国語は一旦あとまわしでも良い可能性はあります。
日本人なので、適当に問題に答えても50〜70点は取れる可能性があるためです。
でも、正しく練習しないと80点は超えません。
◇数学
数学は、とにかく1年生範囲と3年生の既習範囲の基本問題を素早く正確に解く練習をすると良いと思います。
数学はとにかく網羅性が大事です。
できる問題からで良いので、とにかく網羅的に練習するのが良いと思います。
数学は英語の次に独学が難しい教科だと思っておりますので、もし苦手科目である場合は独学は厳しいかもしれません。
もし夏休みに独学に失敗しても、70点目標くらいであれば、勉強量次第では夏休み明けからでもギリ勝負できる可能性はありますが、大体は厳しいです。
◇英語
英単語と1年生文法の復習が中心になります。
英語は、独学はほぼ不可能な科目だと思っていますが、ターゲットシリーズなどの市販の英単語帳で英単語(英→日)を覚えて、受験用問題集に出てくる英文をすべて模範解答どおりに英訳でき、基本例文をすべて日本語から英語に直せるくらいまで勉強できればなんとかならないこともないと思います。
しかし、その英単語を覚えるのがめちゃくちゃ難しいので、そこでつまずく可能性が大です。
もし夏休みに英語の勉強に失敗した場合は、夏休み明けからリカバリーするのはだいぶ厳しいです。
英語は勉強をはじめてから結果が出始めるまでの時期に個人差があります。
それは、基礎知識が長文中でうまく運用できるようになるまでに個人差があるためです。
平日1日2時間、休日3時間くらい英語に費やせるならリカバリーできますが、これが無理ならおそらく高校入試には間に合いません。
ただし、大学受験を見据えた基礎が固めの延長線上で50〜60点くらいは取れるかもしれません。
英語で点数を取りたいなら、夏休み前から塾に通うことをおすすめします。
◇理科
1年生範囲と3年生の既習範囲の勉強が中心です。
理科は、必ず実験形式で問題が進んでいくことが多いですので、ひとつひとつの実験を丁寧に勉強していくと良いと思います。
意識してほしいのは『網羅性』です。
言葉の抜け、知識の抜けが出ないように勉強するのがポイントです。
◇社会
世界地理と古代〜江戸を網羅したいです。
地理は、①地形 ②緯線・経線 ③気候 ④農業 ⑤鉱山資源 を中心に、⑥文化 ⑦経済政策 ⑧宗教 等を抑えながら勉強したいです。
なお、ランキング系やお決まりの基準問題の対策、資料の読み取りなども手をつけたいところではあります。
歴史は、時代ごとにできごとをチャンク化しながら勉強していきたいです。
歴史の勉強の1つのゴールが『時代判別』になります。
例えば、渡来人、惣、三内丸山遺跡、板垣退助、ワシントン会議、藤原道長、などと聞いて、瞬時になに時代のことなのかを判別できるようになりたいということです。
そのためには、普段から問題を解いたり復習したりするときに、あらゆる歴史ワードに対して何時代のことなのかを判別する意識を持ちながら勉強することが大切です。
また、お決まりの記述問題や並べ替え問題についても押さえておきたいところではあります。
◇まとめ
夏休みにしっかり勉強できるかどうかがどこに繋がるのかと言うと、
①入試直前期の過去問演習ができる期間が1ヶ月伸びる
②夏以降の受験勉強や大学入試対策時に長時間勉強できる勉強体力がつく
の2点に大きくつながります。
もし夏にうまく勉強できなかったからと言って高校入試が終わるわけではないですが、ただ、アドバンテージを取れるとわかっているのにやらないのは意味不明すぎますので、気合いを入れて勉強に励んでほしいと思います。
当塾も、夏、頑張ります!
それでは、次の記事もよろしくお願いします。
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