【進学校志望】受験勉強で合格よりも大事な身につけるべき能力3選
- OWNSTUDY 個別指導
- 2 日前
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こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。
今回は、『受験勉強で合格よりも大事な身につけるべき能力3選』というテーマでお話しします。
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はじめに
個別指導OWNSTUDYの塾長佐々木は、高校受験合格よりも大学受験合格の方を圧倒的に重要視して考えています。
高校受験で志望校に合格できないのは非常に悲しいことではあるのが、それによって将来の選択肢が著しく減少すると言うことはほとんどありません。
一方で、大学受験で志望校に合格できない場合は、その後の進路に深刻な影響が出てしまう場合も少なくありません。
両親の金銭面の支援により同じ学部のある滑り止め私大に進学できればそこまでの被害はありませんが、両親の金銭面の都合で国公立大しか進学できない場合は、浪人でもう1年勉強をしなければならなくなったり、志望学部の変更によって将来の夢から遠ざかってしまうことになってしまいます。
また、難関大学や東京の大学からしか現実的には就職が難しい企業も存在します。
そういう職種を希望している場合は、志望校に不合格になると、その夢そのものの実現可能性が半ば断たれてしまうこともあります。
大学受験というのは、国公立大学や難関私大を目指す場合は、高校受験よりも非常に困難な受験ですので、中学3年生から少しずつ大学受験に対応できる能力を準備しておくことが重要であると私は考えています。
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本題
私は、大学受験を希望する可能性のある中3生に高校受験指導をする際には、以下の3つを重要視して指導しています。
① 高校受験の長文を真正面から文型に沿って読解できる英語力を身につけること。
② 1日8〜10時間学習する経験をしてもらうこと。
③ 英単語などの暗記モノの学習法を身につけること。
解説します。
① 高校受験の長文を真正面から文型に沿って読解できる英語力を身につけること。
大学受験で差がつきやすい科目の1つに英語があります。
この英語という科目。学校の授業の影響で苦手な人が非常に多い一方で、塾でちゃんと勉強すれば、それなりの期間でしっかりとした実力が身につけられる科目でもあります。
私が英語を指導する場合、0から妥協せずに勉強できることを前提とすると、高校受験レベルまでは9ヶ月程度で入試80点以上、そこから共通テスト70%程度までは1ヶ月半もあれば到達できます。
英語は非常に先取りに向いている科目なのです。
英語を勉強時間を妥協せずに英語の学習を続けられると、高校2年生の夏〜秋頃にはそのまま共通テストを受験しても難関大以外なら大丈夫なくらいの点数が出せます。
英語で勉強貯金を作ると、数学の勉強や理社の勉強に多くの勉強時間を割くことができるようになりますので、受験において非常に有利になります。
英語の学習は中学生のうちから準備できることですので、この高校受験のタイミングでしっかり勉強しておきたいところです。
(失敗ケース)
高校受験の英語は、要領が良い生徒の場合は、似たような単語のある選択肢を選んだり、それっぽいものを選ぶだけで高得点が取れてしまうことがあります。
このことによって、自分は英語が得意だと勘違いしてしまう人がいるのですが、それは目先の利益を優先して先の未来を考えていない視野狭窄にすぎません。
容量の良さで英語の問題を解いていく方法は、英文や設問が比較的素直な高校受験までは通用することもあるのですが、、高校の勉強あるいは大学受験勉強ではまったく通用せず、英語の共通テストの点数が4割〜6割帯で停滞してしまう大きな原因になってしまいます。
共通テストで7割の壁を越えるためには、単語力・文法力・文型に基づく読解など、正統な英語力が求められますので、中学生の高校受験対策からここにしっかり向き合うことが大切です。
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② 1日8〜10時間学習する経験をしてもらうこと。
大学受験は、高校受験以上に勉強時間勝負の世界です。
そもそも、範囲が膨大ですので当然と言えば当然です。
そのため、大学受験対策は、1日10時間学習があたりまえの世界なのです。
この1日10時間学習ですが、高校生になってからいきなり始めると、全然10時間も学習できないということが起こりえます。
集中力が続かなかったり、誘惑に負けてしまったりしてしまうのです。
しかし、この1日10時間学習を、中学生のうちに何回かあるいは日常的に経験しておくと、大学受験の勉強のときにも間違いなく1日10時間学習ができるようになります。
中学生のうちに1日10時間以上、あるいは8時間でもいいのでこれを経験しておくことは、大学受験において勉強量では他の受験生には負けない素養があることの保証になります。
また、この能力は大学受験の勉強以外でも、資格試験の勉強などあらゆる場面で使うことができる能力になりますので、ぜひ高校受験で身につけてほしい能力になります。
(失敗パターン)
学校の授業を聞いていれば大体理解でき、少し勉強をすればそれなりの点数を取ることができるために、普段の勉強時間が皆無に等しいタイプの生徒は要注意。
要領がよいタイプの生徒は、高校受験においては、正直1日2時間も勉強すればそれなりに良い高校に合格できることもあります。
しかしながら、高校の勉強は容量の良さよりも勉強量の方が圧倒的に重要になってきますので、勉強量が取れない生徒、つまり長時間学習ができない生徒はどんどん成績が下降してしまいます。
中学生の頃のように、普段の自主学習の時間が皆無であったり、やったとしても1日2時間みたいな勉強をしていると、みるみる下がっていきます。
それでも要領が良いので、学部を選べば岩手大学のような地方国公立大学にはギリギリ合格できることもあるのですが、そこ止まりになってしまいます。
1日10時間学習ができないようでは、難関大学は夢のまた夢です。
高校受験で長時間学習をしなくてもそれなりの高校に合格できるかもしれませんが、志望校を1つ上げてでも、高校受験勉強で長時間学習をしておく練習をしておくことは、大学受験まで考えると非常に大切になってきます。
今回は本旨からそれるので深くは言及しませんが、長時間学習は長時間学習で『受験勉強燃え尽き症候群』のリスクケアをする必要性があります。
これは中3生の夏頃から入塾する生徒に起こりやすい現状です。後日、別記事で言及したいと思います。
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③ 英単語などの暗記モノの学習法を身につけること。
中学内容にもまあまあ暗記モノはありますが、高校内容の学習の暗記モノの量は中学校の比ではありません。
たとえるならば、中学校では20個の暗記で良いものを、高校では100個や200個暗記しなければなりません。
20個などの少ない暗記量ならば、一生懸命に紙に書いて覚えば良いのですが、それが100個や200個となれば、買いて覚える方法でやっていてはいつまで経っても範囲が終わりません。
覚えるべき課題の量や課題の覚えやすさ覚えにくさに応じて、見て覚える覚え方と書いて覚える覚え方、あるいは読んで覚える覚え方を使い分けて、時間効率よく暗記する方法を確立していかなければなりません。
そのためには、効率の悪い暗記方法を既存の学習法から一切排除していかなければなりません。
暗記学習において、守らなければならないことはそこまで多くはありません。
(1) 必ず答えを隠して、自分でテストする。
(2) 2〜3周レベルではなく、5周〜10周レベルで反復する。
ひとまずはこの2点を守って学習することが非常に大切です。
中学生のうちに少なくとも目で見て覚える暗記法を習得できていれば、高校進学後に毎週行われる英単語50語テストなどに、問題なく対応できるようになり、受験期に行うことになるであろう、1週間で英単語300語暗記も問題なくできるようになると思います。
暗記は大学受験の勉強において、最も基本となる学習ですので、高校受験勉強の段階で、ある程度コツをつかんでおくことで、高校の学習で非常に有利になります。
(失敗パターン)
高校受験の学習を書いて覚える形式で乗り切ったり、暗記に苦手意識をもったまま乗り切ってしまうと、高校入学後の暗記モノの小テストで大きくつまづく場合があります。
勉強法には、中学までしか通用しない勉強法と高校でも通用する勉強法があります。
また、勉強法によっては、点数がある得点帯でうち止まってしまう勉強法もあります。
ひとまずは、先に出した
(1) 必ず答えを隠して、自分でテストする。
(2) 2〜3周レベルではなく、5周〜10周レベルで反復する。
を守りながら、見て覚える暗記方法を練習するのがおすすめです。
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まとめ
これらのことは、私の指導では当然ながら全てカバーしながら指導にあたっています。
(もちろん、生徒によっては聞く耳持たずで失敗パターンに突っ込んでしまう場合もありますが。)
これらはあまり目立たない指導ですが、通塾を継続すればするほど効果を発揮しますし、大学受験が近くなればなるほど効果を発揮します。
目先の点数ももちろん大事ですが、先を見据えながら目先の点数もしっかり取っていくことがベストですので、高校受験で点数を上げることのできる勉強法の中から、大学受験でも通用する勉強法を選んで実践していくことが非常に大切だと思います。
以上、高校受験指導と大学受験指導を半々くらいずつ指導してる立場の講師からのお話でした。
それでは、次の記事もよろしくお願いいたします。
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