読解問題における記憶のリテンションについて
- OWNSTUDY 個別指導
- 2023年9月4日
- 読了時間: 2分
こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。
今回は、ふだん生徒に指導するときに話すような、問題の解き方の具体的なお話をします。
今回のテーマは、『読解問題における記憶のリテンション』です。
まずは、タイトルの意味から解説します。
読解問題というのは、国語の読解問題と英語長文の読解問題のことを主に指します。
記憶のリテンションとは、言い換えると、短期記憶における記憶保持時間のことを言います。
今回、なぜこれをテーマにしたかというと、共通テストのような問題では、記憶のリテンション時間が長いほど、国語読解問題や英語長文問題を解く時間が短くなるからです。
極論、文章を一回読んでその記憶だけで問題を解ければ、それはもう、めちゃくちゃ早く問題を解けます。
そうは言わなくても、文章の半分くらいまで覚えていられるだけでも、時短の上ではかなり有利です。
この記憶のリテンションは、先天的に得意な人と苦手な人がいますが、訓練すれば上達する類のものでもあります。
記憶のリテンションの鍵は、ひと言で言うと『抽象化力』です。
つまり、文章の第一段落を読んだときに、「この段落はKumiがオーストラリアへ留学してまだ馴染めていないという内容だな。」と、内容を簡潔にまとめられると、記憶の保持はかなりよくなります。
さらに第二段落では、「歓迎会で日本のお菓子を作ることになったが不安だという内容だな。」
第三段落では、「先生が励ましてくれて、お菓子作りを手伝ってくれたという内容だな。」
第四段落は、「お菓子を振る舞って、みんなに喜んでもらえて、友達もできたという段落だな。」
第五段落では、「楽しい留学になって、留学してよかったという段落だな。」
とまとめてみる。
そうすると、文章の流れがかなり覚えやすくなります。
その覚えた記憶だけで、問題を解けるようになる、というのが、時間が足りない系のテストでは重要なテクニックとなります。
実際にはこんなに上手くはいきませんが、受験間際にはこういうテクニックを駆使しながら、問題を解く時間の短縮を図っていきます。
特に、岩手県の公立高校入試の英語はかなり時間が足りない系の問題ですし、共通テストも時間はかなりギリギリです。
英語長文の時短というのは大きなテーマですし、しっかり内容を読んで問題を特にはそれなりの訓練が必要です。
飛ばし読みをせず、しっかり全文を読んで時間内に問題を解き切る策ので1つとして、記憶のリテンションという考え方がある、というお話でした。
次の記事もよろしくお願いします
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