成績が伸びる生徒の見分け方とその特徴
- OWNSTUDY 個別指導
- 2024年9月26日
- 読了時間: 4分
こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。
今回は、『成績が伸びる生徒の見分け方とその特徴』というテーマでお話しします。
先に断っておくと、才能論は一切なく、後天的に変化できることを中心に話します。
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では結論から。
『前回の反省点を踏まえて、自分の行動を変えることができているかどうか』
が、伸びる生徒伸びない生徒の違いだと感じます。
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塾講師をしていると、複数人の生徒を長期間に渡って追跡できます。
その中で、最近、伸びない生徒の共通点は『頑固』もしくは『怠惰』の色が濃い生徒であるな、ということをよく思っています。
『頑固』な生徒は、勉強法や勉強の中身や勉強時間の科目比が自己流からなかなか抜け出せずに、勉強の技術面の変化が非常に難しいように感じます。
自分の生活ルーティンにこだわるため、勉強時間もなかなか増えにくいところもあります。
『怠惰』の色が濃い生徒は、勉強時間がまず受験の勝負の土俵に乗りません。
怠惰な生徒の場合は、まわりの生徒は平気で1日10時間勉強しているのに、1日30分も勉強していないなんてことがザラにあります。
先生が何をアドバイスしたところで、通塾すらサボり散らかすため、何も改善してあげられることがないという状況になりやすいです。
要するに、勉強時間の変化がかなり難しいです。
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次点ですが、日々の生活において『勉強が優先順位1位ではない』生徒と、『家族行事が多すぎる生徒』もやや成績が伸びにくいです。
たとえば、部活を言い分に勉強時間が大幅に削れてしまう生徒は勉強時間が伸びていきませんので、やや成績が伸びにくいです。
隙間時間で勉強するくらいの生徒は、勉強と部活が同率1位なので問題ありません。
あきらかに部活1位、勉強2位以下、という位置付けの生徒は、勉強時間が全然増えませんので、成績はまあまあ伸びにくいです。
家族行事は、月に2回くらいならばぜひぜひという漢字なのですが、受験生で毎週日曜日は家族行事なので勉強しません、とか言っている人は、勝負の土俵からは外れています。
毎週8時間分以上ライバルから引き離されているわけですからね。
勉強時間も増やしにくいので、非受験生ならまだしも、受験生ならちょっとマズい感じはします。
(最上位校志望の生徒は、受験期はほんとうに学校行事以外で休まないです。体調不良にもあんまりなりません。不思議ですね。)
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変化がないというのは、同じ轍を踏むということ。
つまり、現状維持、進歩なしということ。
維持はすなわち衰退ですから、状況は悪くなるに決まっています。
今の自分よりよくなるためには、常に良い方向を求めて変化し続ける姿勢がとても大切です。
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今度は逆に、行動の変化が生まれやすい生徒を見ていきます。
『素直』な生徒と『自己改善』できる生徒は、かなり成績が伸びやすいです。
『素直』な生徒は、先生のアドバイスをほぼ純度100%で実行してくれます。
勉強時間を増やすように伝えると、ほぼそのままの通りに増やせたり、勉強法の改善点を伝えると、その通りに実行したり。
こういう生徒は、めちゃくちゃ伸びます。
ここに自己アレンジが多くなって、先生のアドバイスの純度が落ちるほど伸びは遅くなります。
行動変化が少なくなってしまうためです。
『自己改善』できる生徒は、放っておいても勝手に伸びていく生徒です。
最初のうちはとんちんかんなアイディアでうまく改善できないこともありますが、熟達するにつれて自分でどんどん良い方向に進んでいくことができるようになります。
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次点で、『模倣する力が高い』『読解力が高い』『生活の下地が勉強である』生徒ものびやすいです。
前者2つは、勉強の質が改善しやすく、後者1つは勉強時間を増やしやすいです。
後者に関しては、空いている時間があったらとにかく勉強、特別な用事がなければ必ず勉強、という生活スタイルにしている生徒で、これは勉強時間の取り方の理想型です。
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以上、成績を伸ばすには、行動の変化が大事であるということ。
また、行動が変化しにくい生徒、変化しやすい生徒について見てきました。
自分の人生を最もダイレクトに作っていく勉強を、どれだけリアリティを持ってその大事さを実感できるかで、心の持ち方は変えることができると思っています。
勉強がなかなかうまくいかないときは、自分の行動に伴う価値観を一度全て反転してみるのも手かもしれません。
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人を変えるのはなかなか難しいものです。
ほぼ不可能と言っても過言ではないのかもしれません。
成績が伸びにくい生徒の特質をどう伸びる生徒の特質に近づけていくかは、わたし自身も塾講師としての大きなテーマとしていますので、引き続き研究を重ねていく所存であります。
今回は、特徴の述べるだけで、具体的な解決策は提示できませんが、まずは問題を認知するが解決への第一歩ですので、私も継続的にこのテーマに取り組んでいきたいと思っております。
それでは、次の記事もよろしくお願い致します。
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