国語と英語の点数が安定しない原因
- OWNSTUDY 個別指導
- 2024年5月20日
- 読了時間: 4分
こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。
今回は、『英語の点数が安定しない原因』についてお話しします。
◇
5科目の中でテストの点数が安定しにくい科目と聞くと、真っ先に『国語』と『英語』を挙げる人が多いのではないでしょうか。
これらの科目の点数が安定しない原因はただひとつ。
感覚やなんとなくで問題を解いてしまっていることにあります。
国語や英語は言語を扱うという科目の性質上、感覚やなんとなくでもある程度の点数を取れてしまう科目であるため、論理的に問題を解く訓練をしない人が非常に多いのです。
数学・理科・社会は、感覚で解くというわけにはいきません。全く勉強をしなかった日には、0点を取ることだってある科目だからです。
だから数学・理科・社会は必死で勉強するのですが、そこで根拠を持って答えるという訓練を無自覚なりにも積んでいるため、これらの科目は比較的点数が毎回安定しやすいのです。
◇
つまり、国語と英語の点数を安定化させるためには、
国語と英語でも論理的に問題を解く解き方を身につける
ことが重要なのです。
感覚やなんとなくで解くと、その日の体調、問題との相性、運などによって点数が変わってしまう、いわばおみくじ状態になってしまいます。
自分の人生を決める入試の合否を、おみくじに委ねたいですか?
一方、論理的に考え、練習してきた思考の型に沿って、必ず根拠を持って解答できれば、どんな問題が来ても再現性良く正答まで辿り着けます。
◇
では、なぜこのような状況が生まれてしまうのでしょうか。
これは、学校の授業のやり方にあると私は考えます。
前提として、特に公立中学校は、入試対策に特化した授業はまずしません。
基本的には、『生徒の心(頭)を耕す』ということを目的として授業をしています。
そういう方針の元での授業は、数学・理科・社会は奇跡的に入試対策とそこまで離れない授業内容になります。
しかし、国語と英語は、入試で通用する力を育てるという観点ではかなり非効率的な授業になってしまっています。
例えば、学校の授業の国語で初見の文章をたくさん読んだり、読解法を習得するための練習をすることはありません。
英語も、英単語を入試頻出度順に覚えたり、英文法の理屈について詳しく教わったり、英文解釈、長文問題の解き方、リスニング問題の解き方を論理的に教わることはありません。
一方で、塾は入試対策に特化しているため、上記のことは全て優先的に指導します。
もちろん、数学・理科・社会も入試対策という観点では指導漏れがたくさんありますが、国語や英語は、入試問題を特にあたる核的な部分でさえ、学校ではほとんど扱わないというのが実際だと思います。
学校と塾では、目的としているところが違うので当然といえば当然ですが。
◇
では、入試対策をするためには国語と英語はどう勉強していけば良いのか。
あまり詳しく書いてしまうと、塾生に申し訳ないので、今回はヒントだけ書きたいと思います。
私は、国語は『国語 文章読解の鉄則/井上秀和』を参考に読解練習をしていくことをオススメします。中学受験用の参考書ですが、公立高校入試では100%通用しますし、大学入試でも読解の基礎を固めることができます。
英語は、"文型"と"品詞"の勉強をすることをおすすめします。私は高校生の指導では『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編/肘井学』を愛用していますが、こちらは独学にはあまり向かないと思います。独学には、『基礎文法から学ぶ英語リーディング教本/薬袋喜郎』が使いやすいと思います。
中学生には、『塾用教材+私(佐々木)の講義』のみで文型と品詞の指導を行っています。
◇
国語と英語の点数を安定化させるためには、論理的に根拠を持って解答する練習が不可欠ですが、独学で習得するのは正直かなり難しいですし、塾で教わるにしてもそれなりに時間がかかります。
※難しいというのは、そもそも何をどのように勉強すべきかという指針を見つけることが独学では難しいということです。
例えば、文型は中学生も高校生も使いこなせるまでに最短3ヶ月ほどは練習する必要があります。また、時間が経てば経つほど馴染んで使いこなしやすくなるものなので、当塾では、中学生・高校生ともに3年生の7月以降の入塾者にはほとんど指導しません。
国語や英語の点数の安定化を図る手立てを始めるならば、6月いっぱいが限界でしょうか。
その時期を過ぎてもできることは指導しますが、7月以降は生徒個々の要領の良さに依存してしまいます。
要するに、国語と英語の点数を安定化させる方法はちゃんと確立されいるけれども、独学は指針が見つけにくくて難しいし、塾で教わるにしても7月以降では不完全燃焼になる可能性が高いので、遅くとも3年生の6月までには行動を起こすべきだ、という話でした。
それでは、次の記事もよろしくお願いします。
Commentaires