中学生の塾探しは大学受験までお世話になれる塾を選んだ方が良い理由
- OWNSTUDY 個別指導
- 2024年5月7日
- 読了時間: 6分
こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。
今回は、『中学生の塾探しは大学受験までお世話になれる塾を選んだ方が良い理由』について書いていきます。
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中学生の塾を選ぶときは、定期テストの点数アップや高校受験の点数を上げるためにどの塾が最適かを考えると思います。
小学生や中学生は比較的教えやすく、先生ごとや塾ごとの指導自体の差はつきにくいというのが実情。
そのため、自宅から近くて毎日通いやすい塾、大手塾で安心するなら市街地の大手塾に通えばそれで十分だと思います。
高校受験だけを考えるのであれば。
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私は、高校受験(中学生)で指導を終えてしまう学習塾を非常に危険視しています。
なぜならば、高校受験に受からせるために、のちのデメリットを考えない、ありとあらゆる手段を講じてしまう可能性が高いからです。
これは大きく分けて3つあります。
①大学受験を見据えず、テクニック論に偏った指導を行なってしまう。
大学受験を見据えない、高校受験を突破すればそれでOK、という指導が行われる危険性があります。
わたしが気になるのは、
・国語や英語の読解問題で、部分読みを教えてしまう。
・数学の問題で、「みはじ」や「くもわ」を使った計算方法を教えてしまったり、その他裏技的な公式を原理を紹介せずに教えてしまう。
・英語で、文型と品詞を介した読み方を教えず、スラッシュリーディングなどの小手先の読解指導をしてしまう。
の3点です。
大学受験まで見据えた塾であれば、これらの指導を行なってしまうことは、高校1年生からの勉強で圧倒的にマイナスになってしまうということがわかるので、大学受験に不利な影響が出るような指導は行われにくいでしょう。
②高校受験燃え尽き症候群を発症させてしまう。
高校受験燃え尽き症候群とは、中学3年生の間の受験期間だけ猛烈に勉強し、高校1年生からはその反動で勉強をサボりにサボり散らかしてしまう症状のことを指します。
高校受験燃え尽き症候群は、⑴中3の夏以降に入塾した生徒、⑵志望校に無事合格した生徒、の2点を満たした生徒はほとんど発症します。
大学受験まで指導する塾であれば、生徒が高校受験燃え尽き症候群を発症してしまうと指導が非常に大変になってしまうので、中3の段階からそうならないように事前に釘を打っておく等の備えができます。
しかし、中3までで指導が終わりの塾だと、その辺りのケアをせずにそのまま高校受験燃え尽き症候群を発症しやすくなる方向に、気づかずないうちにとことん追い込んで勉強させてしまいます。
高校受験燃え尽き症候群の最大の弊害は、そのほとんどが大学受験で大コケしてしまうことにあります。
高校受験燃え尽き症候群の生徒は、過去の自分の成功体験があるために、高3の夏あたりまでほとんど何の手も打たないまま、学校の成績最下層に居座り続けます。
しかし、大学受験は高3の夏からでは、国公立大学に限ってはほぼ手の打ちようがありません。対策期間が1年くらい足りないです。
高校受験に例えると、中3の12月から受験勉強を始めるような絶望感があります。それも、その期間で実力テスト250点から400点を目指すような絶望感。
子供の人生の方向性が大きく決まってしまうのは、高校受験ではありません。大学受験です。大学受験は、本当に人生の方向性が大きく決まってしまいます。
高校受験ももちろん大事ですが、高校受験終了後から、しっかり大学受験を見据えて日常の勉強をまた積み重ねていく、という心理状態と習慣を作っていくことが大切です。
③生徒を高校の勉強で迷走させてしまう。
高校受験を塾を利用して合格した生徒は、みなさん塾の力を借りて成績を伸ばしたと思います。
これは言ってしまえば、中学内容の勉強でさえ、塾の力を借りないと、本人の力だけでは成績を思うように伸ばせなかったと言えます。
(もちろん、塾に通ったためにつけることができた力は、本人の実力そのものと言えます。)
高校の勉強は、中学生の勉強よりもはるかに複雑で難しいです。
指導側も、中学生に指導を行うときよりも指導をする上で考えるべきこと、配慮すべきことが多くなり、また、勉強の落とし穴もたくさんありますので、そこを回避したりうまく抜け出せるようにと、色々考えながら指導を行っています。
高校に入学すると、そのあたりは高校がうまく指導してくれるだろうと楽観的に考える方が非常に多いですが、高校側の生徒ひとりに対する配慮は、中学よりもずっと手薄になるのが普通です。
授業のわかりやすさが中学校の先生よりもわかりやすくなるなんてことはありませんし、中学校で苦手だった科目が高校の授業で克服できるようになるなんてこともほぼありません。
高校の勉強は、本当に複雑で難解。
ゆえに、本当にお子様に塾が必要なのは、中3ではなくて、高1であるとさえ思います。
そんな状況なので、中3まで手厚くフォローしていた生徒を、高1でいきなり野に放つのはあまりにも酷だと思います。
当塾の中3から高1へそのまま継続した生徒たちは、このあたりを高校受験よりも手厚く指導しており、今後も慎重に勉強のアドバイスをしていきます。
大学受験は、対策期間の長さがそのまま点数につながることが大きな特徴です。
高校受験と同じように考えると、志望校から2ランク以上下げた大学にしか受かりません。国公立大学にはほぼ入れません。
高校受験勉強よりも複雑で難解な勉強である高校生こそ、塾へ通う必要があると私は思います。
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盛岡地区の高校に通う高校生の大学受験軽視を私は非常に問題視しております。
特に、高校生があまり塾に通わず、高校の指導のみで受験に挑もうとする姿勢にはかなり無理があると思っています。
みなさんのライバルのほとんどは、塾に通って自分の実力を上げている人たちです。
部活で、独学でトレーニングしている自分が、クラブチームで練習している相手に勝てる確率はどれくらいでしょうか。
自分の合格率を上げるには、自分もライバルと同じくクラブチームに入って、しっかりと実力がつけられる指導を受ければ良いのではないでしょうか。
盛岡でお手軽に通える高校生の塾として、映像授業系の塾が散見されますが、私はまったくもってお勧めできません。
高校生には、個別指導型の塾や、自立学習形式の学習塾がオススメです。
個別指導は必ず1:1形式、自立学習形式は、必ず質問対応できる先生やチューターがいる塾を選ぶことが必須です。
※高校生が1:2以上の形式の塾を選ぶと、指導が疎かになりやすいので、非推奨です(私の経験上)。
中学生の高校受験では、大学受験に有利になる素養をたくさん育むことができます。
人生を決める最も大事な受験に備えるためにも、中学生のうちから大学受験を
見据えた塾選びをすることをお勧めします。
それでは、また次の記事をよろしくお願いします。
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