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いつから塾に通い始めればいいの?

  • 執筆者の写真: OWNSTUDY 個別指導
    OWNSTUDY 個別指導
  • 2023年8月28日
  • 読了時間: 6分

こんにちは。個別指導OWNSTUDY塾長の佐々木です。

今回は、『いつから塾に通い始めればいいの?』というタイトルでお話しします。

(結論だけ知りたい方は、1番下までスクロールしてください。)


まず、大前提として1つ確認しておきたいことがあります。それは、塾は『学力を上げる場所』であるということです。


学力はなんのために上げるのかと考えると、もちろん将来のためなのですが、中学生・高校生のみなさんにとっては、『テストで良い点を取るため』『志望校に合格するため』というのが差し迫った課題になると思います。


通塾を始める時期の考え方として、わたしは2通りの考え方があるのではないかと思っています。


①予防的通塾

②対処的通塾


どちらも私の造語です。病気への対処からたとえを用いています。


病気になる前から予防をして大病を防ぐか、病気になってかた病院にかけ込むか、という違いと似ています。


まず、①から見ていきましょう。

予防的通塾とは、成績不振になる前や入試の時期に近くなる前から、成績不振にならないように、入試で失敗しないように、通塾をはじめるという考え方です。


この考え方の通塾は、都会地域ほど多い傾向にあります。


後述の②対処的通塾とどちらが良いのかという話になりますと、当然、①予防的通塾の生徒の方が最終的な学力が高くなりやすいです。


しかし、人によっては失敗していまうケースもあります。それは後ほど解説することとします。


次に、②対処的通塾を見ていきましょう。

対処的通塾とは、成績不振や入試の時期が近くなったので、通塾をはじめようという考え方です。


こちらが、一般的な考え方です。


①予防的通塾の生徒の方が学力が高くなりやすいですが、②対処的通塾でももちろん学力はかなり上がります。しかし、対処的通塾にも失敗ケースはあります。


『いつから通塾をはじめればいいの?』という問いの答えとして、一概に「①予防的通塾が良い」、「②対処的通塾が良い」と答えることはできません。


それぞれの考え方失敗ケースを知り、1人ひとりに合ったタイミングで塾に通い始めることが最適なのです。


では、これから①予防的通塾と②対処的通塾のそれぞれのメリットとデメリットを見ていきます。


まず、①予防的通塾のメリットとデメリットから見ていきます。


◇ ①予防的通塾のメリット

・通塾期間が長くなるので、塾の指導をしっかりとやれれば、まわりの人がめったに追いつけないほどの学力をつけられる。その結果、上位校の上位合格を狙うことができる。

・通塾期間が長いので、入試まで余裕を持って備えることができる。その結果、ギャンブル受験になりにくい。

・勉強でつまずいても、リカバリーできる時間的猶予があるので、失敗から学ぶ経験を得やすい。

・はじめから塾の正しい勉強で勉強をするので、学校の勉強でつまずくことが滅多になくなる。


◇ ①予防的通塾のデメリット

・通塾期間が長くても、本人のやる気が全くなく、塾の宿題を全くやらなかったり、授業をちゃんと受けなかったりすると、全く学力が伸びない。


まとめると、①予防的通塾は、勉強へのやる気が極端にない人には全く向きません。

しかし、塾の宿題をしっかりやれる、授業をちゃんと受けられるような人であれば、総じて効果は絶大です。

勉強が極端に嫌いでなければ、わたしは予防的通塾の方がオススメです。


次に、②対処的通塾のメリットとデメリットを見ていきます。


◇ ②対処的通塾のメリット

・「成績不振だから通塾する」「入試が近いから通塾する」というように、動機がしっかりしているので、勉強へのやる気が出やすい。


◇ ②対処的通塾にデメリット

・通塾期間が短くなりやすく、入試までにできることが限られる。

・通塾期間は短くなると、実力が伸びきる前に入試を迎えてしまい、不合格になる可能性が高まる。ギャンブル受験になりやすい。

・通塾期間が短いと、1つのつまずきが致命傷になりやすい。

・長らくの独学で変な勉強の仕方が身についていると、修正するのにかなりの時間を要する。


まとめると、② 対処的通塾は、通塾理由がはっきりしている分、本人のやる気は出やすいのですが、一方で入試までの期間が短いと、指導が不十分になりやすく、①予防的通塾と比べると、合格のしやすさがぐんと下がってしまいます。


では最後に、『具体的にいつから通塾を始めればいいの?』という問いに、中学生と高校生、それぞれ答えていきます。


まずは中学生から。


①予防的通塾の考え方の場合

→ ◎中1〜中2まで、いつでも。


ただし、実際に通わせてみて、宿題をあまりやらなかったり、塾に行きたくなさそうにしていたら、一度撤退した方が良いです。


②対処的通塾の考え方の場合

→⑴ ◎成績不振を自覚したタイミング 

⑵◎中3の4〜6月 

⑶◯中3の7〜8月 

⑷△中3の9月以降


基本的に、早ければ早い方が良いです。

わたしは、⑴〜⑶までは推奨できます。

ただし、中3の場合は、入塾時期がかなり遅くなっても、結果的になんとかなる場合が多いです。

わたしも過去に1月から指導を担当して、志望校合格した生徒がいました(ただし、1週間で宿題を50ページくらい出しました)。


次に高校生。

①予防的通塾の考え方の場合

→⑴⭐️高1の4月から ⑵◎高2の夏までいつでも


わたしは、高校生の予防的通塾は、かなり推奨しています。なぜならば、高校の勉強はまず99%つまずくからです。つまずかない生徒は、東大レベルの生徒のみです。

また、高1から塾に通っていると、勉強がものすごく楽になります。学校のテストでも高得点を取れて、気持ちの良い学校生活を送りやすいです。

また、高校生の場合は、心が大人な人が多いので、勉強へのモチベーションが高い人も多いです。


逆に危ないのが、中3までで塾を辞める人です。こういう人は、大学受験直前まで勉強を疎かにして、高3でまた塾に通い始めるものの、すでに手遅れ。

結局、志望校から2ランクほど下げた大学にかろうじて合格するか、全落ちして浪人するかになってしまうことが多いです。

大学受験は高校受験と違って、短期間でなんとかなることはありません。


② 対処的通塾の考え方

→⑴ ◎成績不振を自覚したタイミング 

⑵◎高2夏〜高2の2月

⑶◯高2の3月〜高3の4月

⑷△高3の5月以降


大学受験対策には、明確な手遅れがあります。

その1つの目安が、高3の5月以降です。高3の4月入塾でさえ、わたし的にはやや手遅れ感があります。

推奨は、高2のうちから通塾をはじめることです。


実は高校生の場合は、同じ時期に入塾した高1生、高2生、高3生は、みんな同じ内容からスタートします。なので、高2生は高3生よりも単純に1年のアドバンテージ、高1生は高2生よりもさらに1年のアドバンテージを得ることになります。この3名のうち、誰がいちばん難関大学に行けそうかというと、自明ですね。


結論をまとめます。


まず、時期に関係なく、成績不振を自覚したタイミングでの通塾は最適なタイミングです。


また、わたし個人のオススメとしては、

中学生は中2の4月〜中3の4月、

高校生は高1の4月以降なるべく早め

、からの通塾を推奨します。


リミットは、中3は特に無し。強いて言うなら年内。

高3は、可能性がないわけではありませんが、5月以降からは危険な香りがしてきます。


以上はあくまでも私の私見ですが、少しでも参考になればと思います。


次の記事もよろしくお願いします。

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