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【岩手県】内申点制度を解説します【評定】

  • 執筆者の写真: OWNSTUDY 個別指導
    OWNSTUDY 個別指導
  • 5 時間前
  • 読了時間: 5分

こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。


今回は、岩手県公立高校入試の『内申点制度』についてお話しします。


※令和7年度入試に基づく解説となります。



岩手県の公立高校入試は、


筆記試験500点 + 内申点500点 =1000点満点


が基本となる入試形式です。


この得点比率は高校ごとに「7:3」「6:4」「5:5」のいずれか決まっています。


※「7:3」の場合は、筆記700点+内申点300点、と得点比が換算されます。


各得点比率の代表的な高校を挙げると、


「7:3」(筆記試験重視) →  盛岡一高、盛岡三高、盛岡市立など


「6:4」(筆記試験やや重視) →  盛岡四高、南昌みらい、盛岡商業など


「5:5」(内申点も重視) → 盛岡北高、盛岡二高、盛岡工業、盛岡農業など


という分類になります。


得点比率が「5:5」の高校は内申点が低い生徒の筆記試験での逆転が難しく、「7:3」の学校は筆記試験での逆転も視野に入れられるかもしれません。


※ちなみに、全高校一律で行う面接試験は令和7年度から廃止となりました。



では、本題。岩手県の内申点制度について解説します。


岩手県の内申点は、


1年生〜3年生の各学年の評定平均


で決定します。


※3年生は2学期までの評定が考慮されます。


ここで注意してほしい点が、


漢検・英検などの資格試験、生徒会や学級委員長、部活動の成績は、内申点には一切関係ない(点数として反映されない)


ということです。


(この点をあまり理解していない方が多い気ようながします。)


ただし、特色入試では考慮される可能性がありますので、こういう活動も頑張っておくことに越したことはありません。


では、内申点の計算方法について解説します。


内申点は、「1年生〜3年生の各学年の評定平均」をもとに導出されます。


そしてその得点倍率は、


「国語」「数学」「社会」「英語」「理科」の主要5科目


「保健・体育」「音楽」「美術」「技術・家庭」の副科目の4科目で変わります。


では、具体的な計算方法の解説です。


主要5科目


主要5科目の内申点は以下のように計算されます。


(1年生の評定平均)[1点〜5点] × 2点 × 5科目分 = 50点満点


(2年生の評定平均)[1点〜5点] × 4点 × 5科目分 = 100点満点


(3年生の評定平均)[1点〜5点] × 6点 × 5科目分 = 150点満点


副科目の4科目


副科目の4科目の内申点は以下のように計算されます。


(1年生の評定平均)[1点〜5点] × 3点 × 4科目分 = 60点満点


(2年生の評定平均)[1点〜5点] × 6点 × 4科目分 = 120点満点


(3年生の評定平均)[1点〜5点] × 9点 × 4科目分 = 180点満点


合算


これらを合算すると、


(主要5科目) 300点 + (副科目の4科目)  360点 = 660点満点


となります。


学年別では、


1年生 110点 ,  2年生 220点, 3年生330点


となります。


660点を500点に調整


この660点満点の点数を500点満点に換算すると、実際の入試での内申点となります。


得点換算は、660点満点の点数に


÷660 ×500 (÷33×25でも可)


をすると500点満点の点数に換算できます。


志望校別に得点調整


得点比率が「7:3」「6:4」の場合は「300点満点」「400点満点」に得点調整する必要があります。


得点比率が「7:3」の場合は、660点満点の点数に


÷660 ×300 (÷11×5でも可)


をすると300点満点の点数に換算できます。


得点比率が「6:4」の場合は、660点満点の点数に


÷660 ×400 (÷33×20でも可)


をすると400点満点の点数に換算できます。



最後に、内申点が高くなるコツをお伝えします。


※優先度が高い順に書いていきます。



主要5科目


1. 定期テストで高得点を取る。

→ 90点を超えると5がつく可能性大、95点を超えるとほぼ確定で5が付きます。


2.  単元テストや小テストで高得点をとる。

→ 定期テスト以外の細かいテストである程度頑張らないと、定期テストで90点を超えても5がつかないことがあります。


3. 提出物を期限までの必ず提出する。

→ 提出物をまったく出さなかった場合は、本来の評定より1下がると思ってください。


4. 授業中は積極性を持つ。

→ 授業で積極性を見せない場合、点数がきわどい場合に下の方に評定が付きます。


5. 先生に5を取る方法を聞いておく。

→ 教科の先生に、自分は評定5を狙っている生徒であることが伝わると、先生の心象が変わる場合があります。定期テストの点数が高いのに高い評定がつかない場合はぜひこれをやってみてほしいです。


副科目の4科目


1. 作品の感想などの書く系は、枠いっぱいに書く。

→ 副科目の評価の1/3はこれだと言っても過言ではありません。自分が作った作品について、自分が鑑賞したものについて、書けるだけ書くのが良いです。


2. 定期テストで高得点をとる。

→ テストがある科目は、評価の1/3はこれです。90%以上得点できると5がつく可能性が高まります。


3. 真剣に活動する。

→ これがいわゆる授業態度につながります。真剣に作品を作る、真剣に歌う、真剣に運動する。これらの活動が評価の1/3につながります。


4. 先生に5を取る方法を聞いておく。

→ 副科目の場合は、これはぜひやってほしいです。先生の心象が変わる場合があります。



いかがでしたでしょうか。


岩手県の公立高校入試は内申点が非常に重要な入試制度です。


内申点が低いと、どんなに筆記テストを頑張っても合格できない高校というのが発生してしまう、残酷な制度でもあります。


逆に、内申点が高いと、筆記テストの点数が伸び悩んでも、上位の高校へ進学しやすくなります。


筆記テストでの逆転合格が非常に難しい入試制度ですので、1年生のうちから内申点を少し気にしながら、日々の学習および定期テストの勉強を頑張ってほしいと思います。


それでは、次の記事もよろしくお願いいたします。

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