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【定期テスト対策が大事な理由】岩手県公立高校入試の内申点の価値を考える【令和7年度入試〜】

  • 執筆者の写真: OWNSTUDY 個別指導
    OWNSTUDY 個別指導
  • 2024年5月14日
  • 読了時間: 5分

こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。


今回は、岩手県公立高校入試の内申点について、


「評定が1上がると内申点は何点増えるの?」


という実用的なテーマについて考えていきます。



まず、令和7年度からの岩手県公立高校入試(1日目)の得点について見ていきます。


筆記試験・・・500点満点

内申点・・・500点満点


そして、この点数が各高校ごとに、


入試得点:内申点=7:3, 6:4, 5:5


とそれぞれの比率で傾斜されます。


7:3を採用する主な高校は、盛岡一高、盛岡三高。


6:4を採用する主な高校は、盛岡四高、南昌みらい高、盛岡商業高。


5:5を採用する主な高校は、盛岡北高、盛岡市立高、盛岡二高、盛岡工業高。


となっています。



次に、内申点の計算方法を確認します。


岩手県公立高校入試の内申点は、1年生〜3年生時の各評定によって算出されます。


1年生時の評定は、国語・数学・英語・理科・社会が(評定)×2点、

音楽・美術・技術家庭・保健体育が(評定)×3点の計110点満点。


2年生時の評定は、国語・数学・英語・理科・社会が(評定)×4点、

音楽・美術・技術家庭・保健体育が(評定)×6点の計220点満点。


3年生時の評定は、国語・数学・英語・理科・社会が(評定)×6点、

音楽・美術・技術家庭・保健体育が(評定)×9点の計330点満点。


1年生〜3年生をすべて合わせると、660点満点が内申点の素点となります。


そしてこれを、500点満点に換算して内申点として入試得点と合算されて合否が決定します。


※(内申点の素点)×(550/660)で500点満点の点数に換算できます。



それでは、内申点が1上がることに、それが入試の何点分になるのかを計算していきます。


1年時の国語・数学・英語・理科・社会は、(評定)×2なので、評定が1上がるごとに内申点の素点は2点分増えます。


これを500点換満点の内申点に換算すると、


2×(500点/660点)=1.51515・・・点となります。


6:4傾斜では、2×(500点/660点)×(400点/500点)=1.21212・・・点。


7:3傾斜では、2×(500点/660点)×(300点/500点)=0.90909・・・点。


となります。


1年時の音楽・美術・技術家庭・保健体育は、(評定)×3なので、評定が1上がるごとに内申点の素点は3点分増えます。


これを500点換満点の内申点に換算すると、


3×(500点/660点)=2.27272・・・点となります。


6:4傾斜では、3×(500点/660点)×(400点/500点)=1.81818・・・点。


7:3傾斜では、3×(500点/660点)×(300点/500点)=1.36363・・・点。


となります。



同様に、2年生時、3年生時も計算すると、


○2年時の国語・数学・英語・理科・社会

素点→4点

500点満点換算(5:5傾斜)→3.03030・・・点

6:4傾斜→2.42424・・・点

7:3傾斜→1.81818・・・点


○2年時の音楽・美術・技術家庭・保健体育

素点→6点

500点満点換算(5:5傾斜)→4.54545・・・点

6:4傾斜→3.63636・・・点

7:3傾斜→2.72727・・・点


○3年時の国語・数学・英語・理科・社会

素点→6点

500点満点換算(5:5傾斜)→4.54545・・・点

6:4傾斜→3.63636・・・点

7:3傾斜→2.72727・・・点


○3年時の音楽・美術・技術家庭・保健体育

素点→9点

500点満点換算(5:5傾斜)→6.81818・・・点

6:4傾斜→5.45454・・・点

7:3傾斜→4.09090・・・点


となります。



さて、次は上記のとおりに算出した点数をどう捉えるかということを考えていきます。


まずは、1科目あたりの点数を捉えていきます。


1科目あたりの点数を捉えるには、各点数に、×3(評定3)、×4(評定4)、×5(評定5)と順番にしてみて比べると良いでしょう。


たとえば、1年生の国数英理社は、7:3傾斜で評定が3だと5.45454点、評定が4だと7.27272、評定が5だと9.09090点となり、評定が3と5場合では、約3.6点もの差が生まれます。


最も得点の低い学年と科目でも評定が2つ変わると、入試当日の問題1つ分の差につながります。


1問程度の差なら筆記試験で全然埋まると思うかもしれませんが、あなたが容易に得点できると思っている問題は、他の受験生も当然のように得点できるので、そこで差は生まれません。


内申点で引き離された問題1問分の差は、入試問題の中でも極めて難易度が高い1問を得点しなければ埋まらない差であると思うべきです。たとえば、ライバルが取り組むのにも躊躇する記述問題をあなたが必死になって解くことで、ようやくその差が埋まるのです。



次に、学年の評定がオール3、オール4、オール5のとして比べてみます。


たとえば、1年生で傾斜7:3の場合、9科目オール3だと30点、オール4だと40点、オール5だと50点となります。


同様に、2年生で傾斜7:3の場合、9科目オール3だと60点、オール4だと80点、オール5だと100点、

3年生で傾斜7:3の場合、9科目オール3だと90点、オール4だと120点、オール5だと150点となります。


すなわち、1年生時はオール3とオール5の得点差は20点ですが、3年次のオール3とオール5の得点差は60点になるということがわかります。3年生は、オール3とオール4でさえ30点の差があります。入試にすると、約7〜10問分の差ですので、この30点を筆記試験で上げようと思ったら相当大変です。



以上、岩手県公立高校入試の内申点について見ていきました。


部活動に注意が向き過ぎてしまうと、つい定期テスト対策が疎かになりがちですが、ここでしっかり対策を積んで試験に臨むことで、未来の自分をうんと助けることができます。


当塾の、定期テスト前は、自習室がいっぱいになり、先生への質問も活発になります。


普段授業を受けていない科目の質問対応も問題なく受け付けていますし、質問対応なのにその場で有料級のプチ授業をその場ですることもあります。


国語の作文問題や英語の英作文の事前準備も、生徒から相談があれば本人が納得するまで添削しています。


定期テスト対策のコツはシンプルですが、そのあたりまえを生徒たちがあたりまえのようにこなせるように、これからも気を抜かずにサポートして参ります。


それでは、次の記事もよろしくお願いします。

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