【R6年度岩手県国語】岩手県公立高校入試レビュー:国語編
- OWNSTUDY 個別指導
- 2024年3月8日
- 読了時間: 3分
こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。
今回から全5回、2024年3月7日(木)に行われました岩手県公立高校入試の問題レビューを個別指導塾の塾長兼講師の視点から見ていきます。
第1回目は国語です。他の科目は、問題を解き次第順次更新していきます。
◆難易度
わたしが感じた難易度は、【例年並み】です。
突飛な問題がなく、解答の根拠がはっきり示せる問題ばかりであったため、ふだんから論理的に解答する練習をしていた人にとっては解きやすかったのではないでしょうか。
◆記述問題・書き抜き問題
記述問題は、大問1が“45字から55字”と“20字以内”の2問、大問2が“25字から35字”と3問出題だったものの、比較的取り付きやすく、解答のための素材が比較的近くにあったため、部分点までなら取りやすい問題だなと感じました。
書き抜き問題は、大問2で1問、大問4で1問でした。書き抜き問題が苦手な人にとっては問題数も少なく、また解答も比較的探しやすかったのではないでしょうか。
◆記号問題
こちらは、平年並みだと感じました。
文章をプラスマイナスの視点で読む、一般的な感覚と照らし合わせて読む、という練習ができていれば、しっかり正解できたと思います。
◆文法
大問2で1問、大問3で1問出題されました。
大問2は品詞問題。こちらは活用の有無と、どの品詞を修飾しているかの2点が見抜ければ解ける問題でした。
特に、どの単語がどの品詞を修飾しているかということに関しては、英語でも重要な能力ですので、特に英語で品詞や文型の練習をしていた人は解きやすかったかもしれません。
大問3では、俳句の技法が問われました。
Aの『かがやき』が体言だと思えて、体言止めだとわかれば解けました。
この問題に関しては、一度でもしっかりと俳句の表現技法を勉強していたかどうかが重要でした。
このような国語の知識問題も、受験勉強においては一度は触れなければならないことであると再認識しました。
ここは、漢文の書き下し文や詩や漢詩の形式が出てもおかしくなかったところです。
◆古文
注釈が多く、読みやすい文章でした。
また、中国古典のような教訓的なテーマであったため、内容的にも取り組みやすかったのではないでしょうか。
問3の自分の言葉でまとめる問題は、本文の言葉を一部使いながらうまくまとめられたかどうかがポイントですが、本文中で何を言いたいのかが見抜ければ、比較的思いつきやすかったのではないでしょうか。
◆作文
平年通りで、テーマも比較的書きやすかったのではないでしょうか。
◆漢字
絶妙なところを突かれたような感覚を持ちました。
歓迎・週刊は書きにくかったように思います。
◆総括
繰り返しですが、総合評価は【例年並み】です。
論理的に解く方法での解きやすさからすると、若干易化とも感じました。
突飛な問題や問題構成がなかったのも、解きやすかったと思います。
今回の入試問題は、ふだんの練習から、【文章を論理的に読み、根拠を持って解答する】方法で勉強していれば、そこまで難しい問題ではなかったように思います。
逆に、ふだんからなんとなくの感覚で問題を解いている人は、いくつかの選択肢で引っかかってしまったかもしれません。
◆新中学3年生の指導について
今回の入試を踏まえ、新中学3年生の指導は、引き続き論理的に文章を読むことに重きを置いて指導をしていくつもりです。
生徒の現状に合わせて、記号問題、書き抜き問題、記述問題とステップアップしながら、1つ1つ読解の技を確実に身につけて行くことで、最終的には、80点以上安定を目指します。
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それでは、国語レビューは以上です。ぜひご参考にしていただければと思います。
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