【中3生】年が明けたら過去問以外の追加教材は購入厳禁な理由
- OWNSTUDY 個別指導
- 2024年12月8日
- 読了時間: 5分
こんにちは。個別指導ONWSTUDYの佐々木です。
今回は、『年が明けたら過去問以外の追加教材は購入厳禁な理由』についてお話しさせていただきます。
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もちろん例外はあるものの、高校入試を控える受験生が年明け以降に追加で教材を購入することは、塾講師として強く推奨しません。
理由は3つ。
① 買っただけで満足してしまい結局やりきれないから。
② 今まで使っていた教材のやり込みが疎かになるから。
③ 自分の成績が伸び悩んでいることが参考書のせいではない可能性が極めて高いから。
詳しく見ていきます。
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① 買っただけで満足してしまい結局やりきれないから。
参考書も本も、買うのは一瞬ですが、それを読んだり解いたりするのにはものすごーく時間がかかります。
本でも読むのに4〜8時間くらいはかかりますが、参考書の場合は少なくとも20時間以上はかかります。
あなたは、参考書を買う前にその参考書をやりきるための時間を確保してから参考書を買っていますか?という話です。
年明けから新しい参考書を始めても、ほとんどの人は最初の3ページをやったくらいで満足してしまい、その後は放置になって結局回り道をしただけ、ということになります。
そもそも、年明けになって新しい参考書を買おうという発想になっている時点でその参考書はやりきれないと思います。
黙って、今使っている参考書を極めるという方針で学習を進めてほしいと思います。
ただし、年内であれば追加教材はOKだと思います。
年内であれば、時間的には間に合う可能性大です。
塾に通っている人は、塾から既にいろいろな教材を購入するように言われていると思いますので、それに従うのが吉です。
塾に通っていない人は、私は『自由自在』シリーズの問題集1択だと思っていますので、市販教材ではそちらをおすすめしたいと思います。
※ただし、やや難しいので、点数が低すぎる人は発展は飛ばして進めると良いと思います。
② 今まで使っていた教材のやり込みが疎かになるから。
新しい参考書を増やして取り組むということは、その分何かに取り組む時間が減ってしまうということです。
何かを足すときには、何かを引き算して余白を作っておく、ということが万事において非常に重要な考え方であると思います。
しかし、いざ参考書購入になると、このあたりのことを考えながら参考書を購入している人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
結果的に、やらなければならないことが衝突してしまい、どちらかが淘汰されて、新旧のどちらかが疎かになってしまったり、どちらとも中途半端になってしまうことがほとんどであると思います。
現在使っているテキストがまだ中途半端なのであれば、まずはそちらをしっかりやり切るのがセオリーです。
もし、現在使っている参考書があまりにも合わなすぎるのであれば、そのテキストをためらいなく破棄して損切りできるのであれば、追加参考書の購入は無きにしも非ずではあります。
いろんな参考書を少しずつ触れるよりも、1つの参考書をしっかりやり切ることのほうが力がつきやすいですので、年明けになったら、追加の参考書を考えるのではなく、今使っているテキストを何周もやって全問解けるようにするように勉強に取り組んでほしいと思います。
③ 自分の成績が伸び悩んでいることが参考書のせいではない可能性が極めて高いから。
年明けから参考書を買おうという生徒の発想として、「自分の成績が思いの外伸びていないのは参考書のせいである」という思考になってしまうことがあります。
しかし、このほとんどの場合は、その生徒がただ単純に勉強をサボっているから成績が伸びていないだけであって、参考書云々という話ではない場合が非常に多いです。
成績が伸びていないのは、自分の怠惰が原因ではなくて、参考書という外的要因のせいだ、という風に思い込むことで、自分のこれまでの行いを否定したくないのでしょう。
しかし、ここから飛躍していくためには、怠惰な自分の受け入れ、改善していく必要があるように思います。
自分の怠惰を受け入れずに参考書ばかり購入しても、結局は最初の数ページに手をつけただけであとはやらずじまいであると思いますので、特に年明け以降からの参考書の追加購入はお勧めしません。
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そもそも、市販の参考書の中から、非専門家が自分で公立高校入試で点数を取れるような参考書を選び抜くこと自体がかなり難しいことであるとは思います。
運よく良い参考書を選べたとしても、そこからその参考書をより効果的に使いこなすことがまたさらに難しいハードルです。
私は自分の生徒には、本屋で勝手に参考書を買ってはいけない(ほぼ失敗するから)、と指導しています。
どうしても購入したいときは、必ず先生に相談して先生から大丈夫そうだと判断をもらってから購入するようにとも伝えています。
ともかく、使いの参考書を買いたいのであれば、年内までであると思います。
その参考書を購入したとして、どれくらいで終わるのか、どのくらいの時間を確保して取り組めるのか、よく考えてほしいです。
また、独習の難点として、参考書学習でつまずいた時に、なかなか先へ進まずに挫折してしまうリスクがかなりあります。
そのため、多少難易度を落としても、絶対に独習でつまずかないようなものを選ぶことを勧めます。
それでは、次の記事もよろしくお願いします。
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