【中学生】英検5級〜準2級までの道のり
- OWNSTUDY 個別指導
- 1 日前
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こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。
今回は、中学生の『英検5級〜準2級までの道のり』というテーマでお話しします。
個別指導OWNSTUDYにおける、佐々木先生の指導をベースにお話ししますので、独習の場合では再現しにくいところもあると思いますが、その点はご了承ください。
また、スタートラインは『これまで英語を本格的に勉強したことがない中学生』を想定してお話しします。
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英検5級
英検5級レベルは「中1用の通年テキスト」+「テキストに出てきた文章の音読」+「基本的な英単語学習」で到達できます。
初学の場合は、まずは英語に苦手意識を持たないように、お子様が簡単に解ける問題を中心に取り組みます。
また、初学で重視したいのが『音読練習』です。
英文法の学習で理屈で英文をつくる勉強と、読んで耳で聞き馴染みのある順番で英文をつくる感覚と、両面から英語を捉える学習を行います。
英検5級は、『英語に馴染めたかどうかテスト』という感じの内容ですので、まずは英語をたくさん書いてたくさん読んでをバランスよく行うことを意識したいところです。
文法の進度が、『現在進行形』あたりまで進んで、そのあたりが問題なく解けるようなら、受験してもよい頃合いです。
受検目安は、1年生の秋〜冬ごろを目指したいです。
お子様が受検に乗り気でない場合は、5級は受検を飛ばしても特に問題ありません。
5級の受検は、お子様に自信をつけることと、4級に向けた試験慣れが主な目的です。
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英検4級
英検4級レベルは、5級までの学習に加えて「中2用の通年テキスト」+「中学生用の英単語の1/3程度の学習」で到達できます。
英検4級からは、ある程度英単語の意味を覚えていないと、太刀打ちできなくなります。
しかしながら、英単語がある程度わかるようになると、ほとんどの問題が解けるようになります。
文法は、『比較級』あたりまで進むと安全ですが、『不定詞・動名詞』を終えた時点で受検をしても問題ないと思います。
英検4級は『中学校の英単語、ある程度覚えましたか?』ということを確認する感じのテストですので、英単語が覚えきれていないと厳しいかもしれません。
例えば、visitやwantのようなレベルの英単語の意味がパッと出てこないようだと、英検4級は厳しいです。
このレベルの英単語が難なくわかるようなら、英検4級は大丈夫だと思います。
受検目安は、2年生の春〜冬ごろを目指したいです。
お子様が英語学習に適性がありそうな場合は、4級も受検を飛ばしても特に問題ありません。
4級の受検は、お子様に自信をつけることと、3級に向けた試験慣れが主な目的です。
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英検3級 1次試験(筆記)
英検3級レベルは、4級までの学習に加えて「中3用の通年テキスト」+「中学生用の英単語の2/3程度の学習」+「長文読解の練習」+「英作文の練習」+「リスニング練習」で到達できます。
4級から3級は難易度がぐっと上がります。
しかし、4級までで断片的に学習してきた知識を、より実践向けに使えるようになっているか、というところが重きなような感じがしますので、ここがスムーズにいけばそこまで時間をかけずに3級まで到達できると思います。
文法は、『分詞』『関係代名詞』あたりまで学習できていると心強いですが、『現在完了形』もしくは『いろいろな不定詞』の学習を終えた時点で受験しても大丈夫だと思います。
英単語は、中学校で覚えるべき英単語の2/3ほどの単語知識が必要になります。これは、頑張って覚えるしかないです。
英検3級は少し『長文読解』の練習が必要になります。
長文中の文章を正しく訳せるか、長文読解中に覚えた英単語がスラスラ出てくるか、というあたりが重要です。長文を読むと、長文でしか見かけないような表現が多く出てくるため、そういう表現に慣れていく必要があります。
学習に余裕があれば、「文型」の知識と、文系の知識を使って簡単めな英文を和訳する練習をしておくとよいですが、やらなくても全然なんとかはなると思います。
英作文の練習は必須です。英作文が書けないと英検3級は通りません。英作文は誰か先生に添削してもらうのがベストですが、正直AI採点でも十分です。
英作文の練習は、文法壊滅でもよいので、とにかく英作文を書ききれれば、8割勝ちです。
残り2割は、文法ミスや単語のスペルミスを減らすことと、作文の型どおりに書く練習をすることで、完璧に近づけます。
リスニングは『英語の音変化のルール』の『リンキング』と『音の脱落』と『弱音』あたりを意識しながら、聞こえた音とスクリプトの英文とのギャップを埋めていく学習をしていきたいです。
感覚が良いお子様の場合は、特に対策しなくてもなんとかなるかもしれません。
リスニングは、3回分くらいは練習したいです。
受検目安は、2年生の冬〜3年生の秋ごろを目指したいです。
英検3級は受かる実力がありそうな場合は、ぜひ受検してみてください。
特に、ここから先に必ずある『面接』の練習になりますので、受検必須だと思います。
英検3級 2次試験(面接)
2次試験は、練習あるのみです。英語の先生など、誰かに練習相手をしてもらうと良いです。
2次試験は、ちゃんと練習できれば確実に合格しますが、練習パートナーが見つけられないと結構対策が難しいです。
当塾の生徒は、私と一緒に練習問題を2日で30題くらいこなした結果、2次試験はらくらくで合格でした。
練習は、本番の1週間前くらいから始めると良いと思いますが、不安であればもっと前から練習しても良いと思います。
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英検準2級 1次試験(筆記)
英検準2級レベルは、3級までの学習に加えて「高校英語(大岩のいちばんはじめの英文法レベル)」+「システム英単語(青色)のStage1まで」+「長文読解の練習」+「英作文の練習」+「リスニング練習」で到達できます。
3級から準2級は、語彙(単語)のレベルとリスニングの難易度がぐっと上がり、長文読解もやや本格化してきます。
英検3級までだと高校入試は心許ないですが、英検準2級まで取れる実力があれば、高校入試は80点以上は確実に取れます。
英検準2級の合格のポイントは、とにかく『単語力』です。システム英単語のStage1レベルが見事に合致しますので、このレベルまで単語を覚える必要があります。
逆に言えば、システム英単語のStage1レベルまで英単語を覚えておけば、語彙レベルとしては十分です。システム英単語のStage1は600語ですので、そこまで多い量ではありません。これらの単語は、英語を見て日本語の意味が1つわかるだけで十分です。
文法は、そこまで難解なものはありませんが、高校文法を少しかじるくらいはやっておきたいところです。
具体的には、中学英語で忘れやすい『間接疑問文』『仮定法』と高校英語の『過去完了』『分詞構文』『関係副詞』あたりの例文を和訳できるようになるくらいで十分だと思います。
英作文の練習は添削必須です。作文の構成や、書く内容などやや難易度が上がります。AI採点でも良いですが、できれば英語の先生に添削してもらえるとよいフィードバックがもらえると思います。
リスニングは『英語の音変化のルール』の『リンキング』と『音の脱落』と『弱音』あたりをかなり意識しながら、聞こえた音とスクリプトの英文とのギャップを埋めていく学習を3級以上にしていきたいです。
リスニング問題で間違える原因は、
① そもそも英単語がわからない
② 英単語や英文が聞き取れない
③ 全部聞き取れたけど文章の意味がわからない
のいずれかに分類できると思いますので、それぞれに応じた復習をするとよいと思います。
受検目安は、3年生の秋(〜高校1年年生の秋ごろ)を目指したいです。
英検準2級 2次試験(面接)
2次試験は、3級との差はそこまで大きくありませんので、3級と同様に練習あるのみです。英語の先生など、誰かに練習相手をしてもらうと良いです。
当塾の生徒は、3級の生徒と同様に、私と一緒に練習問題を2日で30題くらいこなした結果、2次試験はらくらくで合格でした。
練習は、本番の1週間前くらいから始めると良いと思いますが、不安であればもっと前から練習しても良いと思います。
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まとめ
中学生のうちに英検準2級まで取ることを考える場合、
・中学1年生の序盤〜中盤は英語に慣れるためにほぼ学校と同じペースで進め、終盤の冬ごろからペースアップをして2年生の予習に入る。
・中学2年生からはどんどん予習ペースで学習を進め、遅くとも6月末までに中学範囲の英文法をひと通り終えるペースで学習を進める。
※基本例文がスムーズに和訳できるようになっている状態が学習目安です。
・中学3年生からは、約2〜3ヶ月かけて、高校入試レベルの長文問題+高校の英単語→高校の英文法+英作文→英検準2級の過去問+リスニング、のような感じで準備をしていく。
こんな感じのペースになると思います。
もちろん、これらは指導する英語の先生によって、それぞれの先生が効果的に教えられる形があると思いますので、絶対のものではありません。あくまでも1つの参考というふうに考えてほしいです。
英語は、正しい学習の仕方さえ情報として知り、身につけ、学習を軌道に乗せられれば、学習時間に応じて素直に実力が伸びてくれる科目です。
しかし、最初の正しい学習の仕方が、学校教育と塾の教え方とで全く違いますので、学校だけだとなかなか英語が得意になれないという問題点があります。
当塾は、私がしっかり英語を教えている生徒に関しては、英語に苦手意識がある生徒の方が少なく、だんだん英語ができるようになった、あるいは英語がいちばんの得意科目だ、という人が多い状態です。
英語は、学校だけで学習することの難しさから、入試で高得数を取れる生徒が少ない科目ですので、英語で点数を取れると、高校受験だけでなく大学受験においても本当に頼りになる強みにできます。
今後も、英語の学習については書いていきたいと思います。
英語が苦手な生徒が、当塾で英語が大得意になって、英語を生涯の強みにすることができれば本望です。
中学・高校時代に英語が大の苦手科目であった当時の自分と同じように、英語学習で苦しむ中学生・高校生を1人でも多く救えれば幸いです。
それでは、次の記事もよろしくお願いいたします。
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