top of page

【英語長文】“知らない英単語は推測せよ”への正しい考え方

  • 執筆者の写真: OWNSTUDY 個別指導
    OWNSTUDY 個別指導
  • 2024年6月21日
  • 読了時間: 5分

こんにちは。個別指導OWNSTUDYの佐々木です。


今回は、『“知らない英単語は推測せよ”への正しい考え方』というテーマについてお話しします。



英語長文の問題を解くときに付きものなのが、“知らない英単語”です。


英語という科目の特殊性の1つに、


『英単語がわからなければ間違える』


というものがあります。


英単語がわからなければ他の知識の有無に関わらずドボンなのが英語という科目です。


それは英文法も英語長文もリスニングも共通しています。


そして、その中でも特に知らない英単語に出会いやすいのが英語長文です。


英語長文で自分が知らない単語に出会ったときに、


「知らない単語・わからない単語は文脈で推測しろ」


というふうに誰かから教わったことがあるかもしれません。


しかし、私の考えでは。このアドバイスは、半分正解で半分不正解であるように思います。


詳しく見ていきます。



英語長文に出てくる英単語を分類すると、3つのカテゴリに分類できます。


①本来覚えてなきゃいけない語彙レベルで自分が知っている英単語

②自分は知らないけど、本来は覚えてなきゃいけない語彙レベルの英単語

③自分は知らないし、覚えなくて良い語彙レベルを超えている英単語


※ちなみに、

④覚えなくて良い語彙レベルだが、自分は知っている英単語

に関しては、上級レベルで今回の議論には関係ないので省略します。


①は良いとして、問題は②と③をしっかり区別しなければいけないということです。


そのへんの英語の先生は、②と③を同一視して“知らない単語”というふうに呼び、それが出てきたら無条件で未知語推測をするように言います。


しかし、わたしの考えは違います。


わたしは、


②の場合は未知語推測をすべきでなく、③の場合のみ未知語推測すべきである


という風に考えます。


これには明確な理由があります。


(再掲)

①本来覚えてなきゃいけない語彙レベルで自分が知っている英単語

②自分は知らないけど、本来は覚えてなきゃいけない語彙レベルの英単語

③自分は知らないし、覚えなくて良い語彙レベルを超えている英単語


まず、自分が知らない英単語が②にカテゴライズされる場合、おそらく知らない単語は1つの長文にめちゃくちゃ出てきます。


その単語全部を推測するのは、量が多すぎて不可能に近いと思います。


文脈推測をするにしても、その文脈すらつかめないことでしょう。


また、同じ未知語でも、②と③は文中の扱われ方が全く違います。


②の場合は、問題制作者は、当然解答者がその英単語がわかる前提で問題をつくっていますので、その未知語がわからないと解けない問題というものを平気で作ってきますし、文脈推測できるようなヒントを散りばめることもされていません。


しかし、③の場合は、問題出題者は解答者がその英単語がわからないことを承知した上で問題を作成しています。


ゆえに、

⑴続く文に未知語の説明がある

⑵未知語推測ができるように、はっきりと未知語を推測させるような文章展開がある

⑶未知語が解答の根拠にならない


のいずれかの処置がされていることがほとんどです。


こういう状況のうち、⑴と⑵の場合だけ未知語推測が必要なのです。



では、自分が知らない英単語のうち、どれが②でどれが③なのかをどう判別すれば良いのでしょうか。


それは、受験用の英単語帳の索引を見ればわかります。


例えば、高校生であれば、システム英単語に載っている単語であれば、それは間違いなくそれは覚えるべき語彙レベルの英単語です。


中学生の英単語帳は、個別指導OWNSTUDYでは市販のものは採用していないので使い馴染みがありませんが、中学版のターゲットシリーズやシステム英単語シリーズの索引であれば大きく外すことはないでしょう。



そもそも論ですが、英語長文で②の英単語にたくさん出会ってしまっている人は、まだ英語長文に取り組むべきではありません。


英単語力がなさすぎます。


②の英単語がわからない場合は、他のすべての英語の勉強を一旦休止して、英単語暗記にすべてを注ぐべきです。


実際、個別指導OWNSTUDY塾長の佐々木の指導では、英語学習の序盤はあからさまに英単語暗記を優遇します。


中学生は、三人称単数形くらいの単元まで進んだら、英単語暗記をはじめますし、高校生は高校1年生の序盤なら英語の勉強の5割は英単語学習、高校2年生の序盤なら7割、高校3年生の序盤なら9割を英単語学習の時間にあてさせます。


ゆえに、②でつまずく人は、未知語推測なんかをするより、さっさと英語長文を休止して、少なくとも1ヶ月は英単語暗記に全力を注いだ方が、最終的に結果を出しやすいのです。



まとめると、


知っていなくても良い語彙レベルの英単語は未知語推測をすべきだが、本来知っているべき語彙レベルの英単語は未知語推測をするよりさっさと英単語暗記に取り組んだ方が良い


というのが私の考えです。


もし本番で②の英単語がわからなかったらどうするのかって?


それは単純な勉強不足でしっかり敗北しています。


でも大丈夫。ほとんどの受験生は、②の英単語は入試までには絶対に覚えきるように勉強するでしょ?


しかも、1語1秒以内で答えられるまで練習するでしょ?


だから、しっかり勉強できた受験生が本番で②の英単語で未知語推測をすることは一切ありません。


本番でやらないことを練習するのはめちゃくちゃ無駄だよね、というのも②の未知語推測に反対の理由の1つです。


覚えるべきレベルの英単語はしっかり覚えようねというお話です。


ちなみに、英単語暗記法の指導は、塾長佐々木の十八番(おはこ)指導ですので、その自信もあってそういうふうに指導しています。


それでは、次の記事もよろしくお願いします。

Comments


個別指導×自習室で中学生〜高校生まで教えます

個別指導OWNSTUDY

©2025 個別指導OWNSTUDY

bottom of page